'00/2/20 sun  ひのきの香り

 天気予報では、今日は雪が降るようなことを言っていたのだけど、午前中に冷たい雨がしとしとと降りつづいて、午後はどんよりとした曇り空。

 オイラとしては、一年に一度くらいは 大雪を体験して、ほんの数時間にして不便になった銀世界に対してひとつふたつ文句を言いながら、偉大なる自然から受けるダイレクトな季節感を抱くのが好きだったりするんだよな。

 そんなもんで、朝起きたときに、一面の白銀の世界を期待していたんだけど、すっかり がっかりな一日の始まりでありました。

 (しっかし、こんなことを言ってると、雪国の人には怒られそーだなぁ。はは。)

 うーん、それにしても、寒い。

 1月の東京は、冬にしては異様に暖かい日々が続いていたようで、2月に入ってからの寒さが一段と体の芯に染みる今日このごろなんですわ。

 そんなときは風呂。あったかい風呂にゆったりとつかるのが気持ちいいよね。

 「群衆」のラウンド1のお題にも出てきた、

花王バブ。

 夏場の風呂は、あんまり入浴剤なんて使わないで、からすの行水のごとくにささっと出てきちゃうもんだけど、冬場の入浴剤は嬉しいねぇ。

 ゆったりとつかるお湯から香るバブの匂い。風呂から上がった後も、ぬくぬく感が長続きするのもきっとバブのおかげなんだろう。

 この前までは、花王バブの「森の香り」を使っていて、風呂の中で森林浴な気分を味わっていたのだけど、20錠入りのバブが切れてしまったのだ。

 んで、新しいバブを買うにあたって、「森の香り」も気に入ってはいたんだけど、いろんな香りがあるもんだから、ほかのモノを買ってみようかなぁと思ったワケだ。

 スーパーの入浴剤売り場を物色していると、花王バブの「ラベンダーの香り」とか「ジャスミンの香り」とかいろんなのがあったんだけど、なんとも心に引っかかってしまったのが、

ひのきの香り。

 ほかの香りは、「湯の香りを楽しもう」てなコンセプトなんだろうけど、これに限っては、「浴槽がひのきになったよう感覚を楽しみましょう」てな、ある種のバーチャルリアリティ・コンセプトなのである。なにしろ、

わが家でゆったり ひのき湯気分

とパッケージでうたっているぞ。

 早速使ってみたのだけど、うーむ。

 プラスチックの浴槽から なんでひのきの香りがするんじゃぃ ってな、なんともちぐはぐな、受け入れがたい感覚に駆られてしまったのだ。とてもじゃないけど、ひのき湯の気分にはひたれないなぁ。

 しかも、風呂上がり、

オイラの体が ほんのり ひのきくさいのだ。

 「森の香り」や「ラベンダーの香り」が ほんのり香るのであれば、まぁ なんとなく 安らぎ効果があるよーな気がするんだけど、体がひのきの香りって、

なんだか、体が朽(く)ちてるんじゃないか

ってな錯覚を覚える複雑な香りなのだ。(って、どんな感覚なんだか。んー。)


 うーん、ほかの香りにすれば良かったー。と、最初は思っていたのだけど、何度か使ってみたら ひのきの香りの体にも すっかり慣れてしまった。だはは。

 冬の風呂の友として、これからも花王バブを使わせていただきます、はい。