'01/11/18 sun  タッチ&ゴー

 街に出ると、クリスマスツリーやサンタクロースが踊り始めてきましたなぁ。今日、荒熊御用達の東急ハンズへ出かけたら、それこそクリスマスグッズであふれ返っておりました。クリスマスまではまだまだ1か月以上あるのに、今からワクワクしてる人たちがいっぱい居るんでしょうね。

 1か月以上といえば、年賀状。これだけ電子メールやウェブの世界が発達しているものの、荒熊は「はがき」を使う年賀状が好みだったりします。すべての人に同じ条件で与えられた「枠」の中に、それぞれが個性を発揮して「その人らしい年賀状」ができてくるってのが、毎年楽しみだったりするんですなぁ。

 こだわってすべてをデザインする人も居れば、素材集CD−ROMから図案の組み合わせに凝る人も居るし、あるいは、いろんな図案が並ぶ市販品はがきの中からチョイスするってのも個性だしね。

 今年は巳年(へび年)だったもんだから、干支(えと)を図案化しようとした人たちは それぞれに結構苦労していた覚えがあるけど、来年は午年(うま年)だから、それなりに図案化しやすいんじゃないかなぁ。まぁ、干支じゃないとしても、「2002」なんて年号も特徴的だし。

 なんてコトを言いながら、はてさて、荒熊はどんなんにしようかな、と、練っているところであります。今日、東急ハンズに出かけたのは、そのネタを探そうというのがひとつ理由だったんだけど、まだ年賀には早いからなのか、店中クリスマス一色で、年賀の雰囲気はなかったなぁ。


 さてさて。今日は、「タッチ&ゴー」を実践してきましたぞ。

 「タッチ&ゴー」っていうのは、東京近郊のJR東日本線で使えるプリペイドカード「Suica(スイカ)」のキャッチフレーズで、今日(11/18)から運用が開始されたサービスなのだ。

 詳しくは、JR東日本のSuicaのページへどーぞ。

 「Suica」には、「Suica定期券」と「Suicaイオカード」の二種類があって、この写真で荒熊が手にしているのは「Suicaイオカード」。このカードは、Suica発売記念の10万枚限定デザインで、ペンギンがいい味出してますぞ。

 このカード、そこらによくある「磁気カード」のプリペイドカードとどこが違うかというと、「非接触ICカード」を採用しているのだ。「非接触」っつーのは、「カード」と「改札機」が直接触れなくてもOKってコト。

 つまり、改札で、定期入れの中から わざわざカードを取り出すことなく、「定期入れを自動改札機にタッチ」するだけで、ゴーできるのだー!

 どんなに些細なことでも、やったことのないことをやってみるときってのは、なんとも こっぱずかしいものであります。

 「ジーンズの後ろポケットから定期入れを取り出して、右手にもった定期入れを おもむろに改札機に突き出し、そうだ、そこだ、タッチ&ゴー!!」ってなことをしてる自分を、いざ改札に挑む前に、しっかりとイメージトレーニングしてしまった。だはは。

 で、初挑戦。

いやぁ、Suicaっていいぞ。

 イメージトレーニングの甲斐あって、スムーズに改札を通った荒熊。ただ単に、カードを取り出さなくて良いってコトなんだけど、「実はそれが重要だ」ということに気がついちゃいました。

 荒熊が学生だった頃は 自動改札なんてものはなかったから、「定期券を駅員に見せて改札を通る」ってのが当たり前だった。つまり、定期券は、その期限が切れるまでの間、「定期入れ」から取り出すことは、まず なかったのだ。

 それが、自動改札機のおかげで、「定期券を定期入れから取り出して、定期券を改札機に入れて、改札を通って、改札機から出てきた定期券を受け取って、定期入れに入れる」という、とても煩雑な仕組みに変わってしまっていたのだ。

 このことは、面倒くさいという点だけでなく、高額な金券である定期券の紛失件数が大幅に増えたんだろうってなことが、容易に想像できてしまう。

 それに、定期券を定期入れから取り出したり、定期入れにしまったりっていうのは、たいてい両手を使う作業になるんだけど、手に荷物を持っているときは、たったそれだけのことが なかなかスムーズにできなかったりする。

 そんな煩わしさがそれなりに改善されるSuicaは、ちょうど、「定期券を駅員に見せて改札を通る」ってのに限りなく近いと思う。「非接触」であることが、「機械を相手にしている」という感覚を薄めているように感じるのだ。

 そうやって、どんどん 機械は人間の感覚に近づいてくるんだろうなぁ、という、なんだか壮大な未来像の入り口に、Suicaがあるような気がしたのでありました。


 (あぁ、そんなに大げさなコトを書きたかったんだっけかなぁ。だはは。)