'01/11/26 mon | 鮫洲 | ||
運転免許の手続きをするとき、東京に住んでいる人は、「さめずにいくの?」って言うんだよね。 「さめず」ってのは、東京の品川区にある「鮫洲(さめず)運転免許試験場」のこと。この試験場は、東京都の結構広いエリアに住んでいる人を対象にしてるから、東京在住の多くの人が利用する試験場なのだ。 で、荒熊はというと、運転免許証の交付試験は 神奈川で受けたし、免許の更新は 近くの警察署などで手続きしてきたから、東京に住んでもう5年になるのに、東京在住の人にはなじみのある「さめず」には行ったことがなかったんですわ。 てなことで、今日は、初めて「さめず」に行ってきました。東京の人がわんさか押しかける試験場だから、それこそハイテク設備でバッチリ整備されているんじゃないかなぁ と、なんだか小さなテーマパークにでも行くようなワクワクを感じながら。(ちと言い過ぎ。) 「鮫洲」は、東京から横浜方面へ走っている私鉄「京浜急行」でしかアクセスできない駅で、交通の便はあんまり良くないかな。 この駅は、試験場以外にはこれと言って目立った施設があるワケではないので、各駅停車しか停まらない小柄な駅でした。 そいえば、「京浜急行」。いつからか「京急(けいきゅう)」という呼称を使っています。 「東京急行」が「東急(とうきゅう)」なのは 比較的自然で納得できるんだけど、「京浜急行」が「京急」になってしまうと、 「浜」の立場はどうなってんだろ? それって、「東名高速」を「東高」と略してみるとか、「青函連絡船」を「青連」と略してみるとか、そーいう違和感を感じたりはせんだろか? えぇ、話を戻してと。 「鮫洲」の駅を降りると、早速、 「免許書き換えですか〜、 こちらへど〜ぞ〜」 と手まねきしてくる「行政書士」の事務所が無数に乱立していて、それぞれの店先で待ち構えているおじちゃんやおばちゃんが、にこやかに微笑みかけてきます。 なんだかシチュエーションが、夜の新宿歌舞伎町辺りにわらわら居る人たちとオーバーラップしてしまって、なんだかおかしかったなぁ。 ところで、運転免許の試験場近くって、かならずこういう人たちが居るんだけど、免許の更新ごときで、「行政書士」の世話になる人なんて、ホントに居るんだろか? 初めての更新で、免許更新のことを何も知らないで、「行政書士」に書いてもらわないとダメなのか? と不安に思っちゃうような人をターゲットにして、むりやり仕事を受けているんだとしたら、なんとも言葉に表しづらいさみしい気持ちになります。 鮫洲の駅から試験場までは、歩いて7分くらいなんだけど、その道のりが複雑でした。商店街の細い道を入ったり、ジグザグと一度進んだ方向と逆に戻らなくちゃいけなかったり。 で、複雑なだけあって、道案内の標識がちゃんと立ってます。それにしたがって、トコトコトと歩いていくと、広い道に出たので、さらにトコトコ進んで居ると、道路を挟んだ向かい側になんだか古い建物が出現。 なんだろ、この建物は? 警察署? 消防署? 「おもいやり 人に車に この街に」 へ? くるま? ここなの? 「さめず」って。 いやぁ、ホントにびっくりしました。勝手に思い込んでいただけなんだけど、東京という人口過密地域の運転免許試験場なだけに、もっと近代的でフレンドリーな感じの施設を想像していたもんで、まさかこういう、いにしえのお役所感覚丸出しの建物だとは思ってませんでした。 中に入ると、さらにびっくり。古いです、この建物。鮫洲を降りたときから感じてはいたんだけど、なんだか「レトロ」なんですわ。そう思い返してみると、上に掲載した「行政書士」事務所の写真なんて、「いつの時代だ?」ってな感じがしませんかな? あの写真、今日だよ、今日。21世紀の今日。 でと。今日は、初めて「国際運転免許証」ってなやつを交付してもらいました。ちと、この年末辺り、海外に脱出しようかなぁなんてね。 さて、今日は「さめず」に小さなテーマパークに行くようなワクワクを求めた(ちと言い過ぎ)んだけど、ある意味裏切られた形だけれども 意外な驚きを得られたので、まぁ「よし」としとこう。 |