'01/4/8 sun  桜坂

 先週末の東京は桜が満開で、絶好の花見日和だったんだけど、荒熊は風邪ですっかりダウンして、寝込んでしまっておりました。そんなワケで、この週末は 散りゆく桜を楽しみに、散歩に出かけてみましたぞ。

 出かけた先は、「桜坂」。桜坂というだけで、日本全国の人が分かってしまうというのもスゴいコトだけど、あの「歌」で有名になった桜坂まで行ってきました。荒熊の家から歩いて20分くらいのところにあるんですわ。

 春に 桜が綺麗に咲き乱れる坂が家の近くにあるってことは、2年位前に 床屋で髪を切っているときに教えてもらったんだけど、実際にこの季節に桜坂をおとずれたのは、実は初めてなのだ。

 その坂は、普通の住宅街の中にあって、そんなに長く続いているモノではない。歌で有名になってしまったからこそ、ちらほらと恋人たちが見物に来たりするみたいだけど、どこの街にでもあるような日常の風景。

 ただ、坂の途中に真っ赤な橋がかかっていて、その橋がひとつのアクセントとしてすごく印象的なのだ。きっと、この場所で暮らす人たちにとっては、いろんな思い出とともに存在する橋なんだろうね。

 桜は、葉っぱが目立つものの、はらはらと散る桜の花びらが、風が吹くたびに花吹雪を演出してくれて、とても心地の良い春のひとコマを見せてくれた。

 舞い散る桜の匂いを感じていると、今まで経験してきた 春の出会いや別れや、いろんなコトを思い出してしまう。

 一年に一度の、それも、必然的な変化がある3月の終わりから4月の初めにかけて、桜の匂いを漂わせるなんて、自然もニクいことをしてくれるもんだ。この匂いは、きっと、これからもずっと、変わらないんだろうなぁ。