'02/1/27 sun  100人の村

 昨日は ちょいと用事があって新宿に出たんだけど、時間を持て余してしまったもんで、紀伊國屋書店でなんとなしにウロウロしていたら、何だか気になる本を見つけてしまった。

 陳列台の一角に並べられたその本の表紙。

 色なのか、デザインなのか、絵なのか、タイトルなのか、何だかよくワカランのだけど、どうにも気になってしまって、ほぼ無意識的に手を伸ばしてしまったのだ。

 本につけられたタイトルは、
 「世界がもし100人の村だったら」

 手にとった本をめくってみると、1ページに書いてある文字はほんの数行で、淡々とその主旨を訴えかけてくる。

 「世界がもし100人の村だったら、52人は女性です。48人は男性です。」というように、世界を100人の縮図に押し込めて、僕らの今居る世界がどんな状況にあるのかを確認していくという内容なんだ。

 僕は、モノゴトの本質は「何かと何かを比較すること」から導き出されるものではないと常々思っているんだけど、この本を読んで少しだけ意識が変わったかなぁ。

 非常に単純にして、それでいて、大切なことが詰まっている、そんな印象の一冊。僕は、こういう気持ちを大切にする人が、僕のとなりに、みんなのまわりに、居てほしいなぁと思う。


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世界がもし100人の村だったら
If the world were a village of 100 people
池田香代子再話 C.ダグラス・ラミス対訳
838円(税別)
マガジンハウス