'99/10/2 sat  スヌーピー

 世の中にはいろんなキャラクター商品があるワケで、キャラクターのぬいぐるみなんかは正統派なんだけど、キャラクターとは無関係のモノを無理矢理商品にしてしまうことが多いよね。

 例えば このキティちゃんワイドテレビ。

 なぜにキティちゃんがテレビになる必然性があったのか? というのもさることながら、キティちゃんのイメージを出そうと テレビの枠がファンシーなピンクってのがすごい。

 いや、しかし注目すべきはテレビ本体ではなく、リモコンの方なのだ。

果たしてこのリモコン、かわいいのか?

 普通のテレビについている普通の黒いリモコンの枠型に ピンクの樹脂を流し込んでみましたってな中途半端さが なんとも付け焼き刃的でステキ。

 まるで、普通に野菜炒めを作っていたのに、ちょっと魔がさしてケチャップを入れてみたら、

魅惑的なものができてしまった

というような感じだ。


 さて、そんなキャラクター商品がはびこる中、テレビショッピングで、キャラクターグッズのあり方を揺るがす画期的な商品を目にしたのだ!

「スヌーピーのヘアードライヤー」



 何が画期的なのか。

 この商品、ほかのキャラクターではダメなのだ。キティちゃんでも、ピカチュウでも、ドラえもんでも、サザエボンでも、ましてやセザールの熊でも、ドライヤーの形状にならないのだ。

 すなわち、実用的なキャラクター商品で、そのキャラクターでなければならない必然性をもった商品開発に成功した画期的な例なのである。

 それにしても、このドライヤー。

 スヌーピーの「首」の部分をホルダーから取り外し、首根っこをグッと握り締めて使用し、スヌーピーの温かな鼻息が髪をなでる。

 商品コンセプトに問題はないんだろうか?