'99/6/3 thu  梅雨入りに思う

 いやぁ、ついに関東地方も梅雨に入ってしまいました。すっきりしない空の下、どこに行くにもジメジメしていて嫌ですなぁ。

 梅雨と言えば、「五月晴れ」という言葉。旧暦の皐月(さつき)は今の6月にあたるワケで、梅雨の合間にカラッと晴れることを「五月晴れ」と言うのが元来の用法なんだそうですな。5月の晴れの澄んだ空を見ながら「今日は五月晴れじゃ!」などというのは、もともとの意味からすると誤用なんだそうです。

 梅雨。ガキの頃なら長靴で水たまりをペチャペチャやったり、あじさいの葉でのそのそと歩むかたつむりを観察したり、子供ながらに季節を楽しんでいたような気がするけど、大人になって目の高さが変わったせいか、季節を楽しむ余裕がなくなってきたんだなと少しさみしく思ったりします。

 ふと 今の子供たちに目を向けると、長靴を見なくなったように思う。いや、オイラがガキだった頃は、大人たちだって雨の日は黒いゴムの長靴を履いていたものなのに、今じゃ野良仕事でもしない限りあのゴム長には出会えそうもない。それがさみしいことなのかは良く分からんけど、時代とともに生活の様式が確実に変わっているんだなってことが、そんなとこからも汲み取れるんだな。

 そういう意味では、自分の目の高さが変わっただけではなく、自分が接している環境自体も変わってきているんだろう。かたつむり、居ないもんなぁ、この東京の真ん中じゃ。

 ふ〜っ.... バキっ。え゛っ?

 思いにふけりつつ、キーボードの手を休めて、椅子の背もたれにゆっくりともたれかかった瞬間、オイラの体は急速に後ろへそり返った。まるで、中森明菜のように。

 げげげげげ。おいおい、どーなっちゃったの? 椅子を調べてみると、背もたれを固定しているボルトが留まっているはずの金属部分が、パックリと二つに割れているのだ。これでは、突然にミ・アモーレが訪れても仕方がない。

 それにしても、この椅子の構造。このボルト一本にすべての力がかかるようになっていたのだ。こんな構造では、事実上、体重制限のある椅子だったのではないか!

 その昔購入した「腹筋運動台」の取扱説明書に「体重80kgまで」と書かれていたこと以来のショックであります。むしろ、80kg以上のやつに需要があるんでないの?そーいう器具は。