'99/8/2 mon  夏の空

 長らく更新を滞らせている荒熊ですが、引越し作業がなんとか一段落ついて、これから どしどし更新していけるかなと 環境を整えているところであります。

 人もまばらな月曜日の真っ昼間。外をうろうろしてみたら、いやぁ、日射しがまさに「夏」ですなぁ。黄色のハンドタオルが手から放せない一日でした。

 蒲田の駅に隣接している、見るからに近代的な剛健さ漂う建築物。って、区役所なんだけどね。そのガラス窓に映る空の青さと、急いで流れる低めの雲が印象的で一枚撮ってみたんだけど、やっぱりあの感じは 実際の空を仰ぐ風景の中に居ないと、なかなか伝わらないもんだ。

 窓に見る空から実際の空に目を移すと、夏の空は入道雲をこさえて、その形を足早に変えて行く。こうして見ていると、何故だかガキの頃に感じた夏の匂いを記憶から呼び起こしてしまう。

 カルキの匂いが鼻につくプールから眺めた空。木漏れ日が眩しい森から抜けたときに眺めた空。蝉の声に埋め尽くされた街の中から眺めた空。

 空は 毎年夏になれば、この空を連れて来ていたはずなのに、いつしかその訪れた空と向き合う時間が少なくなってきたからなんだろうな。

 さて、今日は 新しい住みかで使うクッションを買おうと街に出たのだ。高校生の頃からずっと使っていた「ラリホー君」と名づけたビーズクッションは、何度もビーズを補充したもののぺちゃんこになってしまって、この引越しでその役目を終えてもらったのだ。

 今度は ビーズクッションでなく、大き目の座椅子のような感じで、座ったり、寝っ転がったりできるようなものを探したんだよね。ちょうど、この写真のようなもの。

 ま、言ってみれば 二人掛けの座椅子ってとこなんだけど、座椅子のようなソファーのような中途半端な感じのこれが欲しかったのだ。

 横浜辺りで、こんな感じのソファーを探していたら、ある事実に愕然としてしまった。

 一人掛けのこんなソファーは「シングルソファー」あるいは「座椅子」。三人掛けのこんなソファーは「三人掛けソファー」と表示されているのは普通なんだが、二人掛けのソファーに限ってはこう表示されているのだ。

「ラブソファー」。

 こらこら。こんな名前をつけられたら、こっ恥ずかしくて買えないじゃないか。あんなことやこんなことまで想像してしまうではないか。

 てなことで、「ラブソファー」と表示されていなかった店で、「二人掛けソファー」を注文した荒熊であります。だはは。