'99/9/29 wed  ここがヘンだよ外国人

 「ここがヘンだよ外国人」。今夜は2時間ほど「ここがヘンだよ日本人」のスペシャル番組をやっていたのだ。

 この番組、荒熊はよく見るのだけど、外国人から見た日本人がそのテーマのはずなのに、その重要な存在の外国人がその場に居る必然性が感じられない、ナンとも妙な番組なのだ。まぁ、言ってみれば、「討論」にかこつけた「娯楽番組」である。

 今日の番組を見ていて、「松野明美のあの天然さは演技なのか?」とか、「ゾマホンのおとぼけ具合はホンキなのか?」とか、「出演者が持ち出したビール瓶にモザイクがかかってたけどどういうこと?」とか、さまざまな楽しみどころが散りばめられていたのだけど、荒熊がもっとも注目したのはこの男だ。


 この男、しゃべる度に批判ばかりを並べる男で、巧妙な言葉遊びに長けていて、それでいて主張に明確な背景が見えてこないのが特徴なのであるが、時として 日本人に対しても ナンともとんちんかんな批判を繰り広げる。

 そんな男の胸にだ。よーくみておくれ。何やら「漢字」が書いてあるではないか! それも、

「辞」。

 日本人を批判する彼が、数ある「漢字」の中から、この文字が書かれてたTシャツを選んだのは、いったいなぜなのだろうか。

 「辞」という文字から感じられるのは、「辞める」や「別れ」といったイメージだが、小学館「大辞泉」によると、「辞」の項のトップに載っている意味合いは、

【辞】 ことば、文章。

とある。

 なるほど。彼も「フリージャーナリスト」として、「ことば」を大切にしていこうという気持ちの現われなのかもしれない。

 と、思ったら違ったようだ。


 そこには、こう書かれていた。

「辞書」。


 ケビン君、だれも教えてくれないだろうから、教えてあげるよ。




 そこは本棚じゃないよ。